12月 20, 2024 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 目的にあわせたナボソ活用術
「矯正インソール」と聞いて、皆さんは何を思い浮かべますか?
医療器具?
足の機能に役立つもの?
高価な中敷き?
それとも、単なる過剰なアーチサポート?
足の機能に関する議論の中で、特に物議を醸すトピックのひとつが、オーダーメイドの矯正インソールやアーチサポートの“メリット”と“過剰使用”に関する問題です。ナボソの創設者であり足病医であるエミリー・スプリカル博士に話を聞きました。
オーダーメイドの矯正インソールとは何か?
物議を醸しそうなこのトピックに入る前に、まず矯正インソールとは何かから説明しましょう。
Wikipediaによると、“orthotics”(オーソティクス)とは「神経筋および骨格系の構造的および機能的特性に影響を与えるために外部から適用される器具」と定義されています。インソールの場合、その器具が支える対象は「足」です。
すべてのインソールにはいくつかの重要な特徴があり、それらは足や足首のサポートや機械的コントロールを提供するために設計されています。
矯正インソールの主な特徴
- インソールシェル
通常、硬質または半硬質のポリプロピレン製で作られており、インソールの最も重要な部分です。足の形状やアーチの位置に合わせて設計されます。
- ヒールシート
かかとを支える部分で、かかとの骨を包み込む深いヒールシートがあると、後足の動きをよりコントロールすることができます。
- リアフット(後足部)ポスティング
シェルに次いで足の機能や力学に影響を与える重要な部分です。主に「内在型」と「外在型」の2種類があり、どちらも足のコントロールに効果的ですが、外在型はサイズが大きくなるため靴に合わない場合があります。
- トップカバー
インソールの表面部分で、シェルの端からつま先まで覆うか、部分的にカバーするかは利用者の好みによります。
患者さんそれぞれの足の特定の不均衡や痛みの症状に応じて、「内側フランジ」や「モートン反転延長」、「ホエールパッド」などの調整が加えられることがあります。
矯正インソールで治療される一般的な症状
矯正インソールでよく治療される症状のひとつが、「オーバー・プロネーション(過回内)」や「扁平足」です。 スプリカル博士は特に靭帯のゆるみや過可動性の扁平足をもつ人にとって、矯正インソールは有益だと考えています。
その他の症状にも次のようなものがあります:
- 外反母趾
- 足底筋膜炎
- モートン神経腫
- 後脛骨筋腱炎
- アキレス腱炎
矯正インソールは足を強くするのか、弱くするのか?
この点については賛否が分かれますが、研究では、オーダーメイドのインソールやアーチサポートを長期間使用すると、足の小さな筋肉が弱くなる可能性があることも示されています。
この理論を支持するいくつかの最近の研究では、一方でミニマルシューズを履くことで足の筋力が実際に強化されることも分かっています。
裸足でのトレーニングや足の内在筋エクササイズ、ミニマルシューズの支持が高まる中、スプリカル博士は、最適な足の機能を得るために、サポートと自然な動きの両方を組み合わせて使用することを勧めています。
もしオーダーメイドのインソールを使用している場合でも、ナボソのインソールのような製品を用いて足の感覚を強化し、感覚を刺激することを日常的なプログラムに取り入れると良いでしょう。
スプリカル博士はすべての患者に対して、少なくとも1日30分は靴やインソールを外し、足を刺激して目覚めさせることを推奨しています。
足の機能や健康についてさらに詳しく知りたい方は、こちらから!
11月 12, 2024 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 足・手・からだの健康
「アーチサポート」の盲点
扁平足や足底筋膜炎、外反母趾――人々がアーチサポートやカスタムインソールを求める理由はさまざまです。
足裏のアーチをサポートするという利点がある一方でアーチサポートや矯正インソールを長期的に使用することで、かえって足の筋力が弱くなる可能性があるという指摘も。
足の筋力が衰えると、足底筋膜炎やアーチの崩れ、疲労骨折など、さまざまな足のトラブルを引き起こす可能性があります。また、アーチが崩れると扁平足になりやすく、さらにそれが外反母趾を引き起こすことも少なくありません。
2020年のProtopapasらの研究によると、カスタムインソールを3ヶ月使用した後、足の内在筋(特に短趾屈筋と母趾外転筋)のサイズが最大17%減少することがわかりました。
このような研究結果からも、ただ機械的アーチサポート(ブレースのように足を固定するもの)を使うだけでは、将来的に足の筋力低下や怪我を招く可能性があることが示唆されています。
では、アーチサポートが必要な人はどうしたらよいのでしょうか?
ナボソは、足の筋力低下を防ぐために従来のアーチサポートをよりパワーアップさせ、新しい体験を提供するべく、さまざまな取り組みを続けてきました。
ナボソ フォームインソールの登場
ナボソのフォームインソールは、足裏からの刺激で足を目覚めさせ筋肉のサポートを促すナボソ独自のテクスチャーを採用した初めてのアーチサポート。
米国特許を取得済み(米国特許第11642279号)のテクスチャーは足に刺激を与えるための独自の形状、高さ、間隔を取り入れ開発されています。足の細部の感覚を刺激し、疲労や痛みにアプローチしながら足の筋力低下にならないようにサポートする画期的なアーチサポートです。
日本では11月12日に発売されるナボソ フォームインソール。全9サイズ展開、お手入れが簡単なシリコーン素材でどんな靴にもフィットするようにカットすることができます。
足のトラブルにお悩みの方や立ち仕事をされている方、足を酷使する方などにオススメ。詳しくはぜひ商品ページをご覧ください!

(参考)
11月 6, 2024 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 目的にあわせたナボソ活用術
運動後のリカバリーと長寿の科学
前回は運動:ランニングと筋力トレーニングがいかに健康長寿につながるかその科学的影響についてお話ししました。今回はそれらの健康に対する影響を最大化する“リカバリー”について掘り下げ、その効果や具体的なテクニック、ツールなどを説明していきます。
運動後のリカバリーは、あらゆるフィットネスプログラムの重要な要素です。リカバリー期間中に身体は自己修復し、運動のストレスに適応し、さらに強くなります。このプロセスは、栄養、睡眠、ストレス管理などの要因に影響される複数の生理的メカニズムに関わります。リカバリーが長寿に与える効果とは:
- 筋肉の修復と成長:特にレジスタンストレーニング後は筋繊維に微小な損傷が発生します。リカバリー期間中に身体はこれらの損傷を修復し、タンパク質合成が促進されます。適切なリカバリーは筋肉の強化に繋がり、長期的な健康的な筋力維持に寄与し、高齢期の移動能力や自立をサポートします。
- エネルギーの回復:運動中に筋肉のグリコーゲンが消費されますが、リカバリー期間中に炭水化物を摂取することで、これらのエネルギーが補充されます。適切なエネルギー補充は、持続的な運動と代謝の健康に欠かせません。
- 炎症の抑制:運動は急性炎症を引き起こしますが、これは自然な回復プロセスの一部です。しかし、慢性炎症は健康に悪影響を及ぼし、年齢に関連する多くの疾患と関連しています。適切な休息と栄養補給を含む十分なリカバリーは、栄養や休息を通じて炎症レベルを調整し、慢性炎症を防ぎ、長寿をサポートします。
- オーバートレーニング症候群の防止:適切なリカバリーがない状態で過度に運動を行うと、疲労やパフォーマンス低下、怪我のリスクが増加します(オーバートレーニング症候群)。適切なリカバリーを確保することで、バランスを保ち、一貫したトレーニングをサポートし、長期的な健康リスクを減少させます。
- 心血管の健康の向上:リカバリーは単なる休息ではなく、ナボソ ニューロスティックのようなアクティブリカバリーツールを活用して血行を改善し、筋肉から老廃物を除去することも含まれます。このプロセスは、心血管疾患のリスクを軽減します。
- 睡眠の質の向上:運動とリカバリーは睡眠の質と密接に関係しています。定期的な運動はより良い睡眠を促進し、リカバリーに必要な修復プロセスが睡眠中に行われます。適切な睡眠は効果的なリカバリーを支え、良いサイクルを生み出します。
- 心理的なメリット:リカバリー期間は、強度の高いトレーニングによる身体的および精神的ストレスからの休息を提供し、バーンアウト(燃え尽き症候群)のリスクを減少させ、幸福感を向上させます。メンタルヘルスはフィジカルヘルスと同様に、より長く健康的な人生をおくる上で大切です。
リカバリーの効果を最大化するためには、適切な栄養、休息、アクティブリカバリーテクニック、ストレス管理などを組み合わせた包括的なアプローチが必要です。これを最適化するナボソの3つのツールを紹介しましょう。
ナボソ ニューロスティックを使ったウェイトトレーニング後のリカバリー
ウェイトトレーニングに取り組む人にとって、リカバリーは筋肉の成長ポテンシャルを引き出すために最も重要です。この段階で活躍するのがニューロスティックです。フィットネスの専門家からも支持されているこの製品は、激しいウェイトトレーニング後のリカバリー期間中における生理反応にアプローチします。
他の一般的なリカバリーツールとは異なり、ニューロスティックにはナボソテクスチャーが付いており、強化された感覚入力とプロプリオセプション(固有受容感覚)を提供します。
ニューロスティックの特徴は、感覚へもプローチすることが期待できる点です。ユニークかつ革新的なデザインとアプローチにより、筋肉のリカバリーだけでなく、皮膚表面の固有受容器にもアプローチします。その結果、筋肉のリカバリーとともに感覚入力も高め、全体的な質の向上が期待できます。また、ニューロスティックは持ち運びしやすく、軽量でジム、自宅、または出張先でのフィットネスルーティンを維持するのに便利です。
ナボソ ニューロボールを使ったランニング後のリカバリー
フィットネスリカバリーにおける革新的なアイデアとして広く知られているニューロボールは、厳しいランニング後の筋肉のリカバリーに新しいアプローチを提供します。このツールは、感覚刺激の原理を利用して、より包括的で効果的な筋肉のリカバリーを促進します。このボールの特性は、感覚入力を高め、皮膚と神経の循環にアプローチする点にあります。
特にランナーは、ニューロボールを使ったリカバリーセッションを日常のルーティンに取り入れることで、大きなメリットを享受できます。筋肉の痛みがある箇所をニューロボールで刺激することで、ランニング後の筋肉の緊張を和らげ、回復プロセスを加速します。強度の高い有酸素運動で生じることの多い筋繊維の微細な損傷の治癒に対してのアプローチとして、気になる部分にニューロボールを押し当てて血流を促進させることは有効だと考えます。
身体的な回復だけでなく、ニューロボールは固有受容感覚(プロプリオセプション)にもアプローチします。固有受容感覚は、身体が空間における位置や動きを認識する能力を表し、アスリートのパフォーマンスを向上させるための重要な要素です。固有受容感覚の向上は、筋肉の協調性を改善し、怪我のリスクを減少させ、今後のランニングセッションの効果を高めます。
ナボソ インソールを使ったリカバリー
ナボソの革新的なインソールは、アクティブな運動だけでなく、日常の歩行中にもパッシブリカバリーをサポートするために設計されています。これらは、固有受容感覚にアプローチする独自のテクノロジーを採用しており、感覚的なフィードバックを強化することで姿勢、バランス、全体的な身体のパフォーマンス向上を促します。
このインソールは、足裏の感覚を目覚めさせ、筋力やバランスの向上に着目した独自のテクスチャーを活用しています。常に感覚刺激を提供する役割を果たし、シンプルな散歩を筋肉の回復や神経の活性化に役立つ強力な手段に変えます。
このインソールを、普段はいている靴やサンダルに入れて日常的に足裏の感覚に刺激を与えることは、運動パフォーマンスの向上や身体の自然な回復プロセスをサポートすることでもあり、日常にリカバリーの要素を組み込むということでもあります。
ナボソのリカバリーツールと共に歩む“健康長寿ライフスタイル”
確かに、運動は健康で長生きするためのカギとなる要素です。しかし、運動の強度がすべてではないことをお忘れなく。運動による幅広いメリットを得るためには、強度よりも継続性が重要です。自分自身のために毎週運動を続け、ライフスタイルに調和した持続可能なルーティンとすることが大切です。しかし、そのためには「エネルギー」が必要不可欠な要素です。
この十分なエネルギーは、適切なリカバリーに集約されます。健康で長い人生への道のりは、汗を流すことや努力だけで作られているわけではありません。運動の後、どのようにリラックスし、エネルギーを補充し、次のセッションに備えるかも同じくらい重要です。
ナボソは、リカバリープロセスを向上させるために綿密に設計された革新的なツールを提供しています。ウェイトリフティングのリカバリー時に使うニューロスティック、ランナーのためのニューロボール、リハビリとしてのインソールなど、ナボソはあらゆる角度からのサポートを考慮しています。
これらのツールをご自身のフィットネスルーティンに取り入れることで、運動後のリカバリーを最適化するだけでなく、日常生活に持続的なリフレッシュをもたらします。この長期的な戦略は、毎週のモチベーションを高め、身体活動と健康長寿のライフスタイルを手に入れる相棒となってくれるはずです!
(参考)
10月 23, 2024 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 目的にあわせたナボソ活用術
人間は何歳まで生きられるのか
急速な少子高齢化が進む日本。2024年7月に発表されたデータによると、2023年の日本人の平均寿命は3年ぶりに延び、女性が87.14歳、男性が81.09歳になりました*。
この数十年で100歳を超える人の数は着実に増えており、日本においては、2050年頃には100歳以上の高齢者が50万人を超える見通しとされています*。科学的研究によれば、医療、栄養、そして技術の進歩によって、過去数世紀にわたり人間の寿命は延びてきましたが、人間の寿命の上限に関する生物学的限界については科学者たちの間でいまだ議論が続いています。「Nature」誌に掲載された研究によると、人間の寿命の上限が120歳を超える可能性があると提唱する専門家と、上限は114.9歳であるとする専門家の間で意見が分かれています。私たち人間は何歳まで生きられるのでしょうか。
健康で過ごせる期間“健康寿命”を延ばす
人生100年時代、寿命の上限を延ばすだけでなく、豊かで健康的な日常生活をおくれる“健康寿命”について注目されるようになっています。平均寿命が年々長くなっている日本は健康寿命も長く、平均寿命と健康寿命との差が大きくなることが懸念されています(表*)。平均寿命と健康寿命との差が大きくなると、介護が必要な期間が長くなり、生活の質の低下や、医療費・介護給付費などの社会保障負担の増加も危惧されます*。
(表*)世界の平均寿命と健康寿命の差 2019年

遺伝子組み換えや老化を遅らせる薬など、科学者たちによりさまざまな方法が模索され、新しい治療法や薬剤が試されている一方で、今すぐできるアプローチとして、健康的なライフスタイルの選択が推奨されています。具体的には、定期的な運動の習慣が健康寿命を延ばすことに大いに貢献します。例えば、ウェイトリフティングやランニングは健康寿命に関連していることが示されています。
筋力トレーニングが健康寿命にもたらす影響
アメリカ屈指の病院、ロサンゼルスにあるCedars Sinai医療センターで予防心臓病学のディレクターを務めるDr. Martha Gulatiは、「特に筋力トレーニングを行う女性では、心血管疾患による死亡率が30%減少することがわかりました。このように死亡率を減らす効果がある要素は非常に少ないです」と述べています。
これらの健康寿命を促進する特性を本当に活用するための秘密は、活動そのもののトレーニングプロセスだけでなく、その後のリカバリー期間にもあります。リカバリーは、運動や健康法において見落とされがちな側面ですが、これらの活動が提供する利点を最適化するためには非常に重要です。本記事では、ランニングやウェイトリフティングの長寿科学と、それらの健康に対する影響を最大化するための具体的なリカバリーテクニックやツールについて、全2回にわたって詳しく説明していきます。
長生きするためにマラソンランナーやボディビルダーになる必要はない
多くの人が「ランニングや筋力トレーニングによる長寿効果を得るために最低でもどれくらいの努力が必要か?」とよく尋ねますが、実のところ思ったほど多くないかもしれません。ジムに通い詰めたり、トップアスリートのような体力をもつ必要もありません。
アメリカ疾病予防管理センター(CDC)によると、成人は週に2.5〜5時間の中程度の有酸素運動(例:ランニング)または、75〜150分の高強度の有酸素運動を行うことを目指すべきとされています。これに加えて、週に2回以上の筋力トレーニング(例:ウェイトトレーニング)を組み合わせることで、健康効果がさらに高まります。例えば、月曜から金曜まで30分間のジョギングを行い、週に2回ジムで筋力トレーニングを行えば、必要な条件をすべて満たすことができます。
仕事や家庭の予定が忙しい場合でも、たった10分間の運動の時間を作るだけで大丈夫。研究によれば、毎日5〜10分間、適度なペースでランニングを行うことで、心血管疾患や全体の死亡率リスクを大幅に減らすことができるとされています。
同様に、ジムに行く時間がなくても、腕立て伏せや自重スクワットを週2回、30分ほど行うことで効果が得られます。例えば「トランプを使った運動」というアイデアも。トランプを1枚引いてカードの色に応じて異なる運動を行うというものです。黒(スペードまたはクラブ)ならスクワット、赤(ハートまたはダイヤ)なら腕立て伏せをする。全てのカードを終わらせる必要はなく、30分間行うだけでも十分です。
ジムで長めのランニングやトレーニングを行うと、長寿効果がさらに高まる可能性がありますが、重要なのは継続性です。自分が続けられる範囲で、毎週続けることが大切です。ちなみに、よく見落とされがちですがもうひとつ重要なのが、運動後のリカバリーです。これについては次回の記事で詳しく掘り下げることにして、その前にランニングや筋力トレーニングに投資することで得られる効果について見ていきましょう。
割れた腹筋はカッコいいけど、100歳まで健康で長生きするのは?
私たちは、フィットネスモデルのような体型が良いとされるプレッシャーを感じたことがあるかもしれません。が、この記事はその話ではありません。確かに、デニムを履いて見た目が良いと感じるのは素晴らしいことですが、運動の目的を変えてみるのはどうでしょうか?例えば靴ひもを結ぶ時、自分のひ孫を学校に送る姿や、90代になっても旅行する姿を思い描いてみてください。それが現実的ではないと思うかもしれませんが、ウェイトトレーニングやランニングが実際に身体にもたらす影響を考えると、その可能性が少し現実味を帯びてきます。
ウェイトリフティングが健康長寿につながる?
筋力トレーニングまたは筋肉に抵抗(レジスタンス)をかける動作を繰り返し行うレジスタンストレーニングは、長寿に寄与するさまざまな健康効果と関連しています。その具体的な効果とは:
- 筋肉量と筋力の維持:ウェイトリフティングは筋肉量と筋力を増強します。加齢とともに筋肉を維持することは、転倒防止、移動能力の維持、自立した生活にとって非常に重要です。
- 代謝の健康:レジスタンストレーニングはインスリン感受性を向上させ、血糖値の管理を助けます。これにより、代謝症候群や2型糖尿病のリスクが軽減されます。
- 骨密度の改善:ウェイトリフティングは骨密度を向上させ、特に高齢者において骨粗しょう症や骨折のリスクを減少させます。
- メンタルヘルスの向上:定期的なレジスタンストレーニングは、メンタルヘルスの改善にも寄与し、不安や抑うつ、慢性的なストレスを軽減します。
- 慢性疾患の予防:ウェイトリフティングは、心疾患、関節炎、背中の痛みなどの慢性疾患の予防や管理をサポートし、心血管の健康や柔軟性、姿勢の改善に役立ちます。
- ホルモンの効果:ウェイトリフティングは成長ホルモンやテストステロンなどのホルモンレベルにポジティブな影響を与え、健康や老化に重要な役割を果たします。
- 炎症と酸化ストレスの軽減:定期的なレジスタンストレーニングは、年齢関連の病気に関連する炎症や酸化ストレスマーカーを減少させます。
- ミトコンドリアの健康:レジスタンストレーニングは、細胞内のエネルギーを生み出すミトコンドリアの健康と効率を高め、老化と長寿に重要な役割を果たします。
ランニングは健康長寿につながる?
ランニングは単にカロリーを消費するだけではありません。ランニングがもたらす多くの健康効果とは:
- 心血管の健康:定期的なランニングは、心血管の効率を高め、血圧を下げ、心疾患のリスクを減少させることで心臓の健康を向上させます
- 代謝の改善:ランニングは血糖値の管理やインスリン感受性の向上をサポートし、健康的な体重維持にも寄与します。これらは、代謝症候群や2型糖尿病の予防に重要な要素です。
- メンタルヘルス:ランニングや他の運動は、うつ病や不安の症状を軽減することが示されています。運動中に分泌されるエンドルフィンは、気分や全体的な幸福感を高め、ストレスレベルを下げる効果があります。この幸福感はストレスレベルの低下につながり、長生きに寄与するとされています。
- 筋骨格の強化とバランスの向上:定期的なランニングは筋肉と関節を強化し、移動能力とバランスを向上させ、高齢者における転倒や骨折のリスクを減少させます。
- 長寿の延長:スタンフォード大学の研究によると、定期的なランニングは老化の影響を遅らせることがわかっています。高齢のランナーは、通常よりも障害が少なく、活動的な生活を長く保ち、早期の死亡リスクも半減する傾向があります。
運動が長寿に効果的であることは科学的にも明らかなことがおわかりいただけたと思いますが、一方で見落とされがちなのが「ワークアウトリカバリー」、運動後の回復です。次回、後編ではこの“リカバリー”がもたらす長生きのための科学的効果についてお話します。
(参考)
10月 2, 2024 | 事例紹介
京都府京都市・京都メディカルクラブ
「早期発見、早期治療に優るものはない」という精神のもと、質の高い予防医学の実践に尽力し続けている会員制メディカルフィットネスクラブの京都メディカルクラブ。予防医学の視点から医療のあり方を考え続け、新しい取り組みにチャレンジし続けている。1990年創業のこの複合医療施設で、ナボソ製品はどのように活用されているだろうか。サブチーフトレーナーである林一平さんに聞いてみた。
【京都メディカルクラブとはどのような施設ですか?】
京都メディカルクラブは、会員の皆様の健康増進を目指す会員制のメディカルフィットネスクラブです。年2回の人間ドック、医療サービス(遠隔モニタリング・オンライン診療含む)、フィットネスジム、そしてレストランを備えており、健康管理に関するサービスが充実しています。特に、人間ドックのデータを元に個々の会員様に合わせたフォローを行っていることが当施設の強みです。
【京都メディカルクラブに通われている会員はどのような方が多いですか?】
京都の経営者、経営幹部の方が多く在籍されています。幅広い年代の方がおられますが、50~80代の方がフィットネスジムをよくご利用されています。トレーニングの目的は様々ですが、忙しい中でも健康のためにジムに通われています。

【ナボソ製品をどこで知りましたか?】
ベアフット(素足)ランニングに興味を持ち始め、2020年にオンラインでDr.エミリーのEBFA(ベアフット・トレーニング)資格認定セミナーを受けたのがきっかけです。セミナーの中で講師の方がナボソ製品を使用されていて、そこで初めて知りました。
【その時の印象はいかがでしたか?】
セミナー後しばらく経ってからになりますが、初めて自分が使ったのはニューロボールです。触った瞬間、すごいなと感じハマってしまいましたね。足の指が動くよう自分でもトレーニングをしていたのですが、感覚的に今までと違いました。そこから、自分のトレーニングでナボソ製品を活かすようになっていきました。

【ナボソ製品をなぜクライアントに使おうと思ったのですか? ナボソ製品を使い始めてフィットネスでのトレーニングに変化があれば、それも伺わせてください】
自分自身がベアフットトレーニングを学び会員様にやっていただく中で、足裏の感覚をより感じていただくため、ナボソ製品を会員様に使っていただこうと思いました。
外反母趾など、足にお悩みを抱える会員様もおられ、足のために何をすればよいのかという質問もよく耳にしました。そこでニューロボールをトレーニングに活用し始めたところ手応えを感じました。ベアフット・トレーニングを学び、会員様に実践していただく中で、足裏の感覚をより鋭敏にするためにナボソ製品を活用しようと考えました。今までは靴下・シューズを履いてトレーニングをすることが当たり前の認識でしたが、最近では、ベアフットで運動される会員様が増えてきて、トレーニングの質が変わってきたと感じています。
【どのような方にナボソ製品を使っていますか? また、使った時の反応についても教えてください】
特に足が良くない方や体の緊張感が強い方に使うことが多いですが、とにかくみなさんに使っていただくようにしています。使われた方は「ええっ」と驚きますね。ほとんどのみなさまから良い反応をいただいています。使用すると、実際に体に変化も見られますよ。
実例を挙げると、足がとても固くなっていた方のふくらはぎをニューロスティックで刺激をするとフワフワになったんです。センサリースティックやニューロボールも私の手技以上に体をほぐしてくれるので、ボディケアに多用しています。
【ナボソ製品を販売しようと思ったのはなぜですか?】
会員の皆様には、自信を持ってお勧めできる“本当に良いもの”を使っていただきたいからです。これをきっかけに体の変化を感じ、運動を楽しんでいただければと思っています。実際、ニューロボールを購入された方から「これのおかげで足がスッキリした』という声をいただきました。忙しい時のセルフケアに活用されているようです。

【どのような方に購入を勧めていますか? ナボソ製品を購入している方の特徴があれば、それも知りたいです】
ジムやロビーに商品を常に展示していて、興味を持った方にお声がけをしていますね。とにかく手に当てたり足に置いたりするだけで良いので説明しやすいです。「本当に良いの?」と最初は疑われるのですが、「使用すると感覚が変わるのでそれが大事ですよ」と伝えています。
トレーナー以外のスタッフも自ら使って効果を実感し、積極的に勧めてくれています。ゴルフを楽しまれる会員様も多いので、そういった方々にもお勧めしています。当クラブではスプレイが一番人気で、次いでニューロボールが売れています。

【一番のオススメ製品は何ですか?】
みなさまが価格的に買いやすかったり、取り扱いがしやすかったりという点で、ニューロスティックと汎用性の高いニューロボールですかね。ニューロスティックが出る前は、フットウェッジが推しでした。足より手の方が体の変化がわかりやすいということもありフロアエクササイズに活用しています。例えばピラティスで手を床につける際にかませて、意識づけをするのに使っています。

★プロフィール
林 一平
サブチーフトレーナー
京都メディカルクラブ 公式サイト
親友会グループ 公式サイト
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