2021年より北海道・東川町が取り組む、スポーツとコンディショニングを通じた健康なまちづくり。
東川町オフィシャルパートナーであるR-bodyのサポートのもと、町民一人ひとりが“自分の身体を知り、整える”ことを目的にした活動を推進しています。
今回はその中でナボソ製品を活用いただいている現場の声を、特別インタビューとしてご紹介します。
写真の町として知られている東川町は「日本一健康なまちづくり」を推進しており、オフィシャルパートナーであるR-bodyと二人三脚で協力しながら、住民の生活パフォーマンス向上に取り組んでいる。そのような中、町の住民向けの健康促進プログラムの一つとして組み込まれ、ジムと自宅の両方で使用されているのがナボソだ。いったいどのような形でナボソは町民の健康に貢献しているのだろうか。株式会社R-bodyの代表である鈴木岳.さん、株式会社R-bodyコンディショニングコーチの中島秀雪さん、 東川町保健福祉課の宗原弘周さんにお話を伺った。
【東川町が目指す「日本一健康なまちづくり」について教えてください。どのようなきっかけで東川町とR-bodyがパートナーシップを結ぶことになったのでしょうか?】
中島さん:東川町での「日本一健康なまちづくり」のきっかけは、スノーボードアルペンの竹内智香選手です。竹内選手が「東川町にトレーニング環境を作りたい」というお話から始まりました。
鈴木さん:竹内智香選手はソチの五輪の少し前から我々と関わりがあって、長きにわたってR-bodyでコンディショニングしている選手です。東京のR-bodyの環境を東川町にもつくれないか。そして、自分のためだけではなく住民の方々にも良い取り組みができないかと前町長に相談されていました。その後、前町長と一緒に大手町のR-body本社にいらっしゃり、一緒に取り組むことになりました。
宗原さん:東川町では、高齢化の進行や冬期間の生活環境など、健康づくりにおいて工夫が求められる状況がありました。日常の移動も車が中心となるため、身体を動かす機会を意識的に設けることが大切です。そうした中で、R-bodyの方々と連携しながら進めてきた「健康なまちづくり」は、町民のみなさまが主体的に健康づくりに取り組める工夫が施されています。“コンディショニング”という文化が町全体に浸透してきていると感じます。
鈴木さん:「コンディショニングフェス2025」に参加された方が言っていたのは「僕らは近くに病院がないからケガできない」ということ。小さい町には病院がないこともあり、いかに自分のカラダを自分で整えるのかということに本気です。「日本一健康なまちづくり」というところから始まったのですが、健康をゴールにせずその先にあるウェルネスが大切です。いかに病気にならないか、いかに怪我をしないかという予防はありきなのですが、よりアクティブに生きることを目的にすべきです。コンディショニングは自分のベストコンディションを維持しようという話で、ヘルスではなくウェルネスです。
中島さん:東川町での活動も今年で5年目になります。町の保健福祉課と教育委員会、そしてR-bodyが連携して進めている「健康なまちづくりの東川スタイル」は、毎月のように全国から視察に訪れる方がいらっしゃるほど、ロールモデルに近づいてきていると感じています。

【取り組みによって、町民の方々の意識に変化はありましたか?】
宗原さん:劇的に変化があったと感じています。事業を始めた当初は、コンディショニングの講座を開催しても参加者が少ないこともありました。私自身も当時は「コンディショニング」という言葉の意味を十分に理解していなかったと思います。
しかし、R-bodyの皆さまにさまざまな場面でご指導いただく中で、町民の皆さまにも少しずつ理解が広まり、今では日常生活の中に自然と取り入れていただけるようになってきました。コンディショニングは、健康の基盤を整える大切な取り組みだと感じています。現在では、コンディショニング講座を開催すると、すぐに定員が埋まるほど関心を持っていただけるようになりました。
中島さん:活動を始めた当初(5年前)はちょうどコロナ禍で、公共施設が使えず、人が集まることも控えられていった時期でした。そのため、コンディショニングセッションを開催しても参加者は1〜2人程度でした。「このまま来るのを待っているだけでは広がらない」と感じ、町内のカフェやパン屋さん、道の駅などにチラシを持ってご挨拶に回り、役場や教育委員会の方にも相談して繋がりのある方々をご紹介いただき、毎日どなたかにはお会いしていきました。そこで「お話だけでも」「5分だけ体験してみませんか」と声をかけながら、一つひとつつながりをつくっていきました。
その積み重ねの結果、少しずつ参加される方が増え、今では右肩上がりに広がっています。人口約8,700人の東川町には2つの公共ジム施設がありますが、そのうちのひとつ、B&G海洋センターは月平均利用者数は以前は150人ほどでした。それが、R-bodyがジムの使い方やストレッチ、トレーニング方法を紹介するセッションを行ったことで、自らジムでコンディショニングする方が増え、利用者数は4倍の約600人にまで増えました。今では2つのジム施設を合わせた月間延べ利用者数は1,000人にのぼります。
【東川町の健康施策の中で、ナボソはどのような課題解決に役立つと思いますか?】
宗原さん:コンディショニングは、自分の身体を整えて健康の土台となる大切な習慣ですが、意識が高まるにつれて、日常のケアの重要性にも目を向けるようになりました。私自身、趣味でランニングをしているのですが、続けていく中で、「走ること」と同じくらい「ケアをする」ということの大切さを実感しています。
東川町は都市部とは異なり、ストレッチやマッサージなどを受けられる治療院が多数あるわけではありません。ナボソのように、自分自身で手軽に使えるツールがあることで、日常の中でのケアを補い、健康づくりをさらに進めていけるのではないかと思います。
鈴木さん:シンプルでわかりやすく良いものが、顧客満足で考えると大事だと思います。コンディショニングサービスそのものがアップデートされていく中で、感覚の機能が大事になっているという流れがあります。それらに関する重要性は理解をしていましたが、今まではそれをサービスに落とし込もうとした際に、適切なものがありませんでした。良いタイミングでナボソと出会えたのは大きかったです。私たちが行うコンディショニングセッションだけじゃなく、家でコンディショニングできるのがナボソです。持ち運びもできてすごく良いですよね。
【施設利用者やナボソユーザーの反応はいかがですか?】
中島さん:とても好評です。例えば、ジムでスクワットをしたり、日常生活で歩いたりするときに膝に不調のある方に対して、ナボソマットの上で足底に刺激を与えながら動作を修正するアプローチを行うと、即効性が感じられます。「最近膝が気にならないです」や「バランスのエクササイズがやりやすくなりました」など、うれしいお声もいただいています。効果を実感していただけることが、コンディショニングの継続にも繋がっていると感じます。そうした体験をきっかけにジムに通うようになった方もおり、気軽にできることがジム利用のハードルを下げ、通うきっかけにもなっています。

宗原さん:竹内智香選手がジムでナボソのスプレイやニューロボールを使用し、トレーニングやケアを行っている姿を町民の方々が目にする中で、関心を持ち実際に使用する方が増えてきたと感じています。
中島さん:東川町のシンボルアスリートである竹内選手や東川町教育委員会所属の篠原選手(スノーボードアルペン)も町民のみなさんと一緒にジムでコンディショニングを行っています。横でナボソマットやニューロボールを使っていると「あれは何ですか?」と声をかけられることがあります。説明すると「私にも効果がありますか?」「使ってみてもいいですか?」といった反応が返ってきてそこから自分の目的に合わせて活用する方が増えてきました。私たちはスポーツする・しないに関係なく、「人は皆、人生というフィールドを生きるアスリートである」と表現をしています。生き抜くために大切な「ライフパフォーマンス」の向上、まさに東川町には、多くのライフアスリートがコンディショニングを実践しているのです。
宗原さん:趣味でランニングをしていると述べましたが、今年の春にアキレス腱炎になり、ケアの方法に悩んでいました。その際に、R-bodyの方々より「足の裏から整えるとよい」とナボソのグッズを紹介いただき実際に使用して効果を実感しました。
ナボソはケアだけでなく、ウォーミングアップにも役立っています。アキレス腱炎で約1か月走れなかったのですが、ナボソを使い始めてからは痛みなく走れるようになり、今も継続できています。現在では、ご飯を作る際にスプレイをつけるなど、ナボソが生活の中でのルーティーンとして定着しています。
鈴木さん:習慣化させるためには、手軽であることが大切です。ジムに通えなくなったとしても、ナボソは家でも使えます。ナボソの良さはそこにありますね。ナボソがあることで、「R-bodyするを日常に」、「コンディショニングを日常に」を加速できるのではないかなと思います。
【他の自治体や地域に向けてナボソ導入のメリットなどあればお願いします】
中島さん:ジム施設に来て運動することももちろん大切です。しかし、「家のキッチンにナボソマットを引いてその上で料理をする」「ニューロボールでマッサージをしながらテレビを見る」といったように、家でも気軽にコンディショニングを取り入れられることを感じてもらえます。そうして町民の皆さんの生活の中にコンディショニングを文化として根づいていくことこそが、「日本一健康なまちづくり」につながるのではないかと思います。
鈴木さん:健康まちづくりのゴールが住民の方々への成果と考えるのならば、成果に直結するホンモノを置く必要があります。その場合はナボソがその選択肢の一つに入るだろうと思います。成果が出るとコミュニティが形成されます。「健康なまちづくり」をするとなると、「何を作らなくてはいけないですか?」となりがちですが、新しい設備や施設が必要なわけではありません。住民の方々が良くなるようなサービスが提供できれば、何でもかまいません。平らなスペース、会議室があればサービスは提供できます。それが成り立つツールがあればより良くて、そうなるとナボソですね。

★プロフィール
鈴木 岳.

株式会社R-body 代表取締役
一般社団法人R-body総研 代表理事
筑波大学 教授(協働大学院)
独立行政法人 日本スポーツ振興センター ハイパフォーマンスセンター特任アドバイザー
北海道東川町Chief Wellness Officer(CWO)
Washington State University 卒業
筑波大学 大学院 博士課程 修了
博士(スポーツ医学)
全米公認アスレティックトレーナー(NATA-ATC)
全米公認ストレングス&コンディショニングスペシャリスト(NSCA-CSCS)
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
日本トレーニング指導者協会公認 上級トレーニング指導者(JATI-AATI)
米国National Academy of Sports Medicine公認 パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト(NASM-PES)
Gary Institute Functional Transformation(GIFT)修了(FAFS)
中島 秀雪

株式会社R-body ゼネラルマネージャー
北海道東川町保健福祉課ライフパフォーマンス室・教育委員会
R-body ACADEMY 講師(2019-現)
三幸学園 札幌メディカル&スポーツ専門学校 講師(2021-現)
北工学園 旭川福祉専門学校 介護福祉科 講師(2022-現)
日本オリンピック委員会強化スタッフ:アイスホッケー競技(2005-2014)
R-body認定コンディショニングコーチ(R-CCC)
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー(JSPO-AT)
全米公認パーソナルトレーナー(NSCA-CPT)
米国National Academy of Sports Medicine公認 パフォーマンスエンハンスメントスペシャリスト(NASM-PES)
株式会社R-body
<公式サイト> https://r-body.com/
<公式facebook> https://www.facebook.com/Rbody/
<公式Instagram> https://www.instagram.com/rbody_official
<公式TikTok > https://www.tiktok.com/@rbody_official
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