12月 1, 2023 | ブログ, ベアフットサイエンス, 執筆:Dr. Emily Splichal
携帯電話、看板、テレビ広告、スマートウォッチなどウェアラブル端末。かつてないほどに、現代の私たちの神経系は絶えず情報によって過剰に刺激されています。この過剰な情報刺激、実は神経系に逆効果をもたらし、日常的に経験する外部のノイズをシャットダウン、つまり”無視すること”につながっているのです。
ここでいう“無視”とは、例えば都会に住んでいて、交通量の多い道路で常に鳴り響くクラクションや道路工事の音に気づかなかったり、騒ぐ子どもをわき目に見ながら仕事をこなしていたり……なんていう場合にも当てはまるでしょう。
人の動きに欠かせないノイズ
さらにもう一歩踏み込めば、これは人間の動きや、歩行中の動的バランスと姿勢コントロールを維持するための神経系の要求にも応用ができます。
人の動きの場合、神経系に伝わるノイズは、振動、関節包の伸張、質感、引っ張りなど固有受容覚から受け取る情報です。この固有受容ノイズは、衝撃力の効率的なローディングとアンローディングのために、筋肉の適切な連動に沿った活性化と安定化までの時間を確保するために欠かせません。

必要不可欠なノイズの入り口、足裏
身体と地面の唯一の接点であることから、多くの“ノイズ”が足裏を介して神経系に入ってきます。この足裏の“ノイズ”が神経系によってチューニングされなかったり、感知されなかったりすると、不正確な運動パターンや安定するまでの時間の遅れ(つまり怪我)が生じます。
そして、人の動きに不可欠なノイズを感じ取ることができない最大の原因のひとつにあげられるのが「靴」です。分厚く、クッション性があり、サポート力のある靴に滑らかなインソールを入れてしまえば、ダイナミックな動きの際にも足裏からの刺激を完全に”無視”してしまいます。
靴のクッションは、足裏の接触時の振動ノイズを吸収し、滑らかなインソールや靴下は、運動中の皮膚の伸縮や感触の知覚を妨げます。また、厚い靴底は筋腱反射の神経である、固有受容覚の反応を足裏から遠ざけ、筋腱反射に変換してしまいます。
足裏をノイズにチューニングする“テクスチャー インソール”
2017年4月、アメリカのナボソ社が小さな神経を刺激して足裏にアプローチするインソールを発売しました。このインソールは、ダイナミックな動きの際に足裏の不可欠なノイズを継続的に与えるようにデザインされています。これは、重心移動や足裏が地面に接地するたびに神経系の自動調整を促すことを目的にしているためです。

特徴であるナボソのテクスチャーがどのように人の動きに影響するか、ナボソ開発者のDr.エミリーが解説しています。
リプシッツら専門家による2015年の研究では、低グレードの振動インソールを使用することで、高齢者の姿勢コントロールが向上され、歩行のばらつきが減少することが明らかになりました。別の研究では、インソールの質感という”ノイズ”の役割と、男性サッカー選手の足首の固有受容覚に及ぼす役割についてさらに調査が行われました。興味深いことに、テクスチャーのあるインソールを使用した被験者では、足関節の位置感覚をより早く感知し、より高い力発揮が報告されました。
毎日の裸足トレーニングでチューニング
足裏を刺激に”チューニング”させるもうひとつの素晴らしい方法は、裸足での刺激を日常的に取り入れること。つまり、靴下を履かない、靴を履かない、柔らかいマットも使わない、ことです。
裸足での刺激を与えることで、足裏の固有受容器がより敏感に反応し、自然な動きとして統合的に機能するようになるでしょう。
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10月 3, 2023 | メディア掲載
掲載企画:もっと歩きたくなるグッズ 極厚ソールが足を癒やすリカバリーシューズの選び方/足アーチを下支えしてひざも守るインソールは「履いて選ぶ」
掲載商品:ナボソ アクティベーションインソール、ナボソ ニューロボール




日経ヘルス 2023年10号
発売日:2023年9月13日
発売元:日経BP
10月 2, 2023 | メディア掲載
掲載企画:凹凸で足から健康をサポートする〈ナボソ〉!
「この凹凸を見て「一体なに!?」と思った人も多いだろう。これはアメリカの足病医が開発したボディコンディショニングブランド〈ナボソ〉のインソール。足裏への感覚刺激を追求して開発されたもので、足裏を刺激することで、よりよいバランスや姿勢、体全体の動きをサポートしてくれるのだ。インソールのほかにも日常で使いやすいアイテムをご用意しているから、今回はその詳細についてご紹介していく。……」
掲載商品:アクティベーション インソール、ニューロボール、アンクルリカバリー ソックス、ニーハイリカバリー ソックス








Safari Lounge Web 2023年9月29日掲載
発行元:日之出出版
9月 15, 2023 | メディア掲載
掲載企画:【新ブランドまとめ】〈エー・ゴールド・イー〉〈ジャンパー1234〉〈エベレスト〉〈ドクターホーム〉〈パワープレート パルス〉〈ナボソ〉:
「足へのケアを追求したブランドがこの〈ナボソ〉。パッと見は普通に思えて、実は裏側に足裏の感覚を刺激する凹凸が仕込まれているソックスやインソールなど試してみたくなるものばかり。足の筋肉や筋膜にアプローチすることで疲れを癒す効果を実感できるほか、足の動きやアーチのサポートにもおすすめ。米国特許も取っている信頼感もあり!」
掲載商品:アンクルリカバリー ソックス、ニーハイリカバリー ソックス、ニューロボール、アクティベーション インソール








Safari Lounge Web 2023年9月12日掲載
発行元:日之出出版
7月 19, 2023 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 足・手・からだの健康
最も一般的な足の変形のひとつである外反母趾は、さまざまな障害を引き起こし、ライフスタイルにも影響を与えます。外反母趾になると、履けない靴があったり、歩くときに痛みがあったり、出来ない活動や運動もでてきます。
遺伝や靴のせいにされがちですが、実は足の型(タイプ)も大きな要因のひとつ! 自分の足のタイプを理解し、予防策を知ることで、起こりうる足への痛みや手術の可能性を避けることができます。
今回は、外反母趾の進行を防いだり、症状を和らげたりする多様な製品をご紹介します!
外反母趾とは?
外反母趾は母趾の関節の変形で、ゆっくりと時間をかけて進行します。足の側面に硬いこぶがあるように見えるのが一般的ですが、それは(多くの人が思っているように)徐々に大きく成長するものではありません。実際には、足の中足骨(長い骨)がずれて、こぶができるのです。
原因については、さまざまな意見があります。ひとつは、一般的な靴のつま先が先細りになっていることかもしれません。または、足の構造的な問題、偏平足や関節炎の一種である痛風などの疾患、オーバープロネーション(過回内)など、他にも原因が考えられます。

手術しないで予防するには?
幸いなことに、外反母趾が引き起こす痛みを軽減するために、手術より身近な方法があります。
症状を軽減し、進行を食い止めるために出来ることをいくつかご紹介しましょう:
- つま先の広い靴を履く
- できるだけヒールの低い靴を選び、ヒールの高い靴を履くときは長時間の着用を避ける
- “ショートフット エクササイズ”のような足を鍛える運動をする
- 体幹と大臀筋を鍛えて、足の強さとアライメントを保つ
おすすめのサポートグッズ
最近は、外反母趾の悩みに対応するグッズが多くあり、選ぶのにも迷いますね。
そこで今回は、センサリー・テクノロジー・カンパニー、NABOSO(ナボソ)をはじめ、外反母趾にお悩みの方にもオススメのアイテムをいくつかご紹介します。
●足指セパレーター ナボソ スプレイ


柔らかいシリコン素材で足指の形にぴったりとフィット。靴底が柔軟で、つま先の幅が広く、完全にフラットな靴に最適です。裸足で使用することもできます。つま先の狭い靴を履く必要がある場合は、1日の終わりにスプレイを使用すると、つま先の自然なアライメントを感じられるようになるでしょう。外反母趾の方は、ぜひ数ヵ月間試してみてください。
さらに、スプレイを使用することで足の筋肉も強化されます。健康的な足のアライメントを保つことで、足のバランスを取り戻し、歩行や姿勢のサポートをするのにも役立ちます。
●テクスチャーインソール ナボソ インソール


足裏に刺激を与えるために作られた独自のテクスチャーでデザインされているテクスチャーインソールが、足裏を刺激し、足の強さをサポートします。足の裏には、テクスチャー(質感)、圧力、感触、振動を感じる神経があり、それぞれの足の小神経は、この情報を脳と脊椎に送り、運動とバランスをコントロールできるようにしています。これらの神経がうまく機能し、脳に適切な情報を送るために必要なのが、刺激。
足裏の感覚を物理的に刺激することで、姿勢とバランスをサポートします。足の機能を健康に保つことは、足と体のアライメントを保つことに貢献し、外反母趾の原因のひとつであるオーバープロネーション(過回内)を防ぐことも期待できます。
●2WAYコンディショニングボール ナボソ ニューロボール


ナボソのパートナーであるラッドローラー社と提携し、足と下腿をケアするコンディショニングボールを共同開発しました。ニューロボールの外側は米国得した特許を取得したテクスチャー(US 11,642,279 B2)で、内側には小さくて滑らかなRADローラーが付いています。
ニューロボールで足の裏を圧迫します。そうすることで、神経が密集している足裏を刺激し、足のリフレッシュにつながります。緊張が減るということは、関節の圧迫が減り、可動性が向上することも考えられるでしょう。
外反母趾を予防するうえで、毎日足のケアを行うことはとても大切。Dr.エミリーが、ニューロボールを使った5点フットリリースの方法を動画でわかりやすく説明しています。
ニューロボールを使っても外反母趾を内側に整えることはできませんが、こうしたフットリリースを行うことで、足の機能を整え、外反母趾を予防する一助となるでしょう。
●レスキュー・ループ by フィートネス
レスキュー・ループは、フィットネス専門家のイリア・カバーニャが発案者で、バネでつながった革製の輪を持つエクササイズツールです。イリア・カバーニャは、フィートネス・ワークアウトの考案者でもあります。
小さな輪は、足の親指にかけて小さな細かい筋肉を鍛えるときに使い、そして大きな輪は、足と脚をつなぐ大きな筋肉を強化するために使います。
フィートネス・ワークアウトで使用されるレスキュー・ループは、足を強化し、母趾とその周辺のバランスを良くします。フィートネスによれば、レスキュー・ループを使って週に2回、10分間運動すれば、足と足首を鍛えるのに十分だといいます。
●ペディ・クチュール・サンダル
ペディ・クチュール・サンダルは、快適な中敷、ゆったりとしたスタイル、さまざまなストラップの色と素材があります。そして特別なのは、つま先が広がっていることです。
つま先の狭い靴はつま先同士をくっつけてしまいますが、このサンダルはつま先が十分に広がるスペースがあり、足指を広げることは、外反母趾の痛みや不快感を和らげるエクササイズになります。
ペディ・クチュール・サンダルは足指をやさしく整え、本来あるべき自然に整列した状態を保てるように訓練します。
外反母趾にならないよう、または進行を遅らせるには、足を丈夫かつ健康に保ちましょう。
ナボソ スプレイなどのサポートグッズは、つま先をより自然なアライメントに整えるのに最適です。エクササイズや運動で足を鍛えたら、ナボソ ニューロボールで心地よいケアを。そして最後にナボソ インソールで足裏の感覚を刺激し、丈夫な素足で過ごしましょう!
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