6月 6, 2025 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 足・手・からだの健康
世界で最も座っている時間が長いとされる、日本人。
シドニー大学の調査(2011)*によると、日本の「総座位時間」は7時間と世界20ヵ国のうち最も長いという結果でした。
デスクワークの人は毎日パソコンの前に座り、余暇の時間にテレビやスマホ・ゲームで座り…。
外出や旅行の際の移動中も、車や電車、飛行機など乗り物問わず長時間の座りっぱなしは、私たちの身体、特に足に驚くほどの影響を与え、疲労や不快な足のむくみにつながります。足のむくみが続くと、深部静脈血栓症(DVT)として知られる下肢(通常はふくらはぎや大腿部)血栓症のリスクも高まります。
日常生活はもちろん、旅先など外出時の足のむくみを予防・緩和するためのシンプルかつ効果的な対策をまとめました!
キホンの水分補給
適切な水分補給は、足のむくみを最小限にする秘訣です。お出かけ前・中・後に水をたくさん飲むことをお忘れなく!
水は毒素を排出し、体液滞留のリスクを減らし、最終的に足のむくみを軽減してくれます。水分補給は健康の秘訣でもあります!
塩分の多い食品は要注意
塩分の多い食べ物は水分をため込み、足のむくみにつながります。(なるべく)塩分控えめのものを選び、加工されたスナックや食事の摂取を極力控えましょう。
機内食はプレッツェルやポテトチップスだけにならないよう、フルーツやナッツなどヘルシーなスナックを自分で用意するのがオススメです!

お酒はほどほどに
アルコールは脱水症状を引き起こし(水分補給がマスト!)、むくみを悪化させます。アルコール飲料は避けるか制限し、代わりに水やハーブティーを選びましょう。アルコールの摂取を控えることで、体内の水分バランスを適切に保つことができます。
気づいたらストレッチ
長時間同じ姿勢で座っていると、血行に問題が生じ、不快感やむくみの原因になることがあります。これを解決するには、気づいたときに簡単な足のストレッチやエクササイズを行ってみましょう。
座席に座ったまま、足首を回したり、つま先を上下に向けて、曲げたり伸ばしたり、ふくらはぎを使うようにしましょう。新幹線やフライト中でも、可能な限り通路を歩き、脚を動かして血流を促しましょう!
ナボソのニューロボールやスプレイは邪魔にならないサイズ感で、バッグに忍ばせておくのもオススメ。デスク下でコロコロしたり、宿泊先のホテルで1日たくさん歩いた足をケアするのにぴったりです。
足裏刺激
足裏にナボソのテクスチャーを加えることで、歩行時はもちろん、座っていても足裏を刺激することができます。
足指の部分にもテクスチャーが施されたナボソの5本指ソックスは、足全体はもちろん足指の先まで刺激。1日の終わりや長時間歩いたりハードな運動をした後の足のリフレッシュにオススメです。

ナボソのニーハイリカバリーソックスは、一定の圧力をかけることで足の健康的な状態をサポートするようデザインされている着圧ソックス。一定の着圧と足裏にアプローチするテクスチャーを組み合わせた優れもので足を引き締めながらリフレッシュします。

足のむくみは不快でやっかいなものですが、こうした対策をすることでむくみの影響を最小限に、リフレッシュした気分で過ごすことができます。
皆さんの次の旅行が楽しい、快適なものになりますように!
(参考)
*Bauman A, Ainsworth BE, Sallis JF,Hagströmer M, Craig CL, Bull FC, Pratt M,Venugopal K, Chau J, Sjöström M; IPS Group. Thedescriptive epidemiology of sitting. A 20-countrycomparison using the International PhysicalActivity Questionnaire (IPAQ). Am J Prev Med. 2011Aug;41(2):228-35.
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5月 28, 2025 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 足・手・からだの健康
足の指、まっすぐ伸びていますか?
皆さんの中には、何らかの足の指の拘縮(こうしゅく)を経験している方も少なくないかもしれません。サンダルの季節にこそしばしば気になりますが、足の指の変形は美容の問題以上のものです。
足の指のアライメントと強さは、バランス、踏み込み、加速、ジャンプの動作において、重要な役割を果たします。
足趾が固まり始めると、足裏の接地と安定性が失われます。てこの原理で言えば、つま先が長くまっすぐであればあるほど、より大きな力を発揮することができます。つまり、私たちの足の機能と動きのためにはまっすぐ伸びた指が理想的なのです。
足指が使えていないと、なぜ問題?
普段あまり意識することのない足指ですが、実は体のバランスや姿勢、膝・腰などの不調にも大きく関わっています。
足指1本1本は小さな骨や筋肉、腱、靭帯がつながってできており、それぞれの足指がきちんと機能していることが大切です。
足指を使って地面をしっかり捉えることで、姿勢が安定し、日常生活での動作もスムーズに。また、バランス力が高まることで転倒予防にもつながります。
逆に、足指がうまく使えない状態では、足首の安定性が低下し、その影響が膝や股関節へと広がり、全身の動きにまで悪影響を及ぼします。
さらに、姿勢が安定しないと膝や腰に負荷がかかりやすくなり、腰痛や膝痛を引き起こすリスクも高まってしまうのです。足指がきちんと使えているか、次の5つのセルフチェックで簡単に確認してみましょう。
【足指セルフチェック】
☑︎ 足の指でグー・チョキ・パーができますか?
☑︎ 片足立ちをしたとき、足指がしっかり床を捉えていますか?
☑︎ 歩くとき、足指を使って地面を蹴り出せていますか?
☑︎ 足指を1本ずつ独立して動かすことができますか?
☑︎ 足指の間に指(手の指)がスムーズに入りますか?
これらがスムーズにできない場合、足指がうまく使えていないサインかもしれません。
それでは、足の指の拘縮の最も一般的な種類と、種類に応じたケア・治療法をみていきましょう。
ハンマートゥ(金槌型)、マレットトゥ(木槌型)、クロートゥ(かぎ爪型)
足の指のどの関節が拘縮しているかによって、主に3つのタイプがあります。
足指の第一関節だけが拘縮している場合、これはハンマートゥと呼ばれます。これは、槌指(つちゆび)、屈み指(かがみゆび)ともいわれ、足病医が診る最も一般的な拘縮タイプです。
足指の第二関節だけが拘縮している場合、これはマレットトゥと呼ばれます。これは第2趾が長い人によく見られ、モートン病とも呼ばれます。
足の指の両方の関節が拘縮している場合は、クロートゥと呼ばれます。マレットトゥ、クロートゥともに、足の指の先端にタコができたり、細かい衝撃により足の爪が厚くなったりすることがあります。

柔軟な変形 vs. 硬い変形
足の指の拘縮のタイプがわかったら、次はそれが柔軟な変形なのか、硬い変形なのかを見極める必要があります。
まず、足の指を掴んで、拘縮をまっすぐにしようとしてみます。つま先はまっすぐ引っ張られますが、手を離すとすぐにまた拘縮してしまいますか? もしそうなら、これは柔軟な変形とみなされ、元に戻せる可能性があります。
足の指をまっすぐに引っ張ってみても動かない場合は、硬直性拘縮とされています。これは、足の指の拘縮が進行して関節炎を伴うもので、構造的な変形といえます。残念ながら、硬直性拘縮をまっすぐにするためには、手術しかありません。
伸筋優位 vs. 屈筋優位
足の指の拘縮を正確に治療するためには、最後の分類を行う必要があります。これは、どの筋肉が優位で、そもそも拘縮の原因となっているかに関係するものです。
どのタイプに当てはまるかを判断するには?
まず両足で立ちます。
ショートフットエクササイズ(※下記動画参照)のように、つま先を地面に押し付けます。つま先が収縮しているのがわかりますか?
つま先をリラックスさせ、今度はヒールレイズをします。つま先が収縮しているのがわかりますか?
もしどちらか、または両方に「はい」と答えた方は、屈筋優位の拘縮があります。これは長趾屈筋が小さな内在筋に勝っていることを意味します。
伸筋優位がどうか判断するには、もう一度両足で立ち、今度はスクワットをします。
しゃがむと、足の指が縮んだり、地面から浮いたりしませんか?
足の力を抜いて、今度はゆっくりとその場で足踏みを始めてください。つま先をみましょう。
足を上げるたびに、つま先が上がったり下がったりしていませんか?
最後の2つのテストのいずれかに「はい」と答えが場合、これは伸筋優位の状態です。これは、あなたの長趾伸筋が小指の内在筋に勝っていることを意味します。
タイプ別ケア方法
最も効果的な足指の拘縮治療法は、あなたがどのタイプの変形を患っているかによって決まります。
以下は、足の指のバランスを整えるための簡単なガイドラインです。
タイプ①:柔軟性のある屈筋優位の拘縮
- 脚の裏側の筋肉をほぐす
- 足裏の筋肉をほぐす
- 足指セパレーターをつける
- ショートフットエクササイズで足の内在筋を活性化し連動させる
タイプ②:柔軟性のある伸筋優位の拘縮
- 脚の前面の筋肉をほぐす
- 足の裏の筋肉をほぐす
- 足指セパレーターをつける
- ショートフットエクササイズで足の内在筋を活性化し連動させる
タイプ③:硬いハンマートゥもしくはクロートゥ
- 足指セパレーターをつける
- 足裏の筋肉をほぐす
- ショートフットエクササイズで足の内在筋を活性化し連動させる
足指のケアには、普段から足指を広げたり、動かしたりすることがとても大切です。
足指セパレーターはご自身に合ったものを選んで取り入れてみましょう。ナボソでも、足指の自然な広がりをサポートする足指セパレーター「ナボソ スプレイ」をご用意しています。
▼ナボソ スプレイの使い方解説動画はこちら
重要なことは、どんなケアや治療をするにしても一貫性を保ち、継続すること。
もし自分がどのタイプの変形なのかわからない場合は、整形外科医もしくは足の専門医に足の機能評価をしてもらいましょう。
最も一般的な拘縮タイプとされるハンマートゥは足に合わない靴を履くことで、靴の中で足が前にずれて指が押し付けられ、指が曲がってしまうことが大きな原因のひとつ。特に中高年女性に多く、足の人差し指が親指よりも長い方は注意が必要といわれています。
初期段階では自然に戻ることもありますが、長期間負担がかかり続けると、指が元に戻らなくなり、痛みやタコ、足裏のトラブルを引き起こすことも。
今こそ見直したい私たちの足の健康。日常生活の中で足指を意識し、早めに対策をとることが大切です。
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4月 30, 2025 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 目的にあわせたナボソ活用術, 足・手・からだの健康
足の内在筋、きちんと使えていますか?
足の健康は、日常の歩行や姿勢だけでなく、怪我予防やスポーツパフォーマンスにも大きな影響を与えます。
特に「ショートフットエクササイズ」は、足のアーチ(土踏まず)を支える内在筋を鍛え、足のアライメントを整える効果が期待できるシンプルかつ効果的なエクササイズとして、いま注目を集めています。
この記事では、ショートフットエクササイズとは何か、どんな人におすすめか、そして得られる効果について詳しく解説します。
さらに、ナボソの公式YouTubeで新たに公開されたナボソ創設者・Dr.エミリーによる詳しい解説動画もご紹介します!
足の筋力が衰えるとどうなる?
足の筋力は、足のアライメントを維持し、ダイナミックな動きの際に衝撃力を分散させるために不可欠な要素です。
クッション性の高い靴や、土踏まずを支える硬いインソールのような “アーチサポート” を使い続けると、足の内在筋が弱り、これらの筋肉の脱神経(神経の遮断)を引き起こす可能性があります。

足の筋力が衰えると、足底筋膜炎やアーチの崩れ、疲労骨折など様々な足のトラブルを引き起こし、さらにアーチの崩れは扁平足を、扁平足はセットで起こりやすい外反母趾を誘発します。
その解決策は?
足を強化する方法として、まずひとつは正しい靴を選ぶこと。自分の足の形に合っていて、足の自然な動きを制限しない柔軟性の高い靴がオススメです。理想を言えば、足指が靴の中で自由に広がると良いですね。
さらにもうひとつ。靴を変える以外に毎日できること! ここで「フットエクササイズ」の出番です。
「ショートフットエクササイズ」とは
ショートフットエクササイズとは、足裏の内在筋(特に母趾外転筋)を意識的に使い、足のアーチを引き上げるトレーニングです。
足のエクササイズはたくさんありますが、2016年のGoodingらによる研究では、4種類のフットエクササイズ(ショートフット、トーアウトタップ、ビッグトー(親指)リフト、レッサーディジット(親指以外)リフト)をT2 MRI(縦緩和時間強調画像)で比較し、各エクササイズを実施した後の母趾外転筋、短趾屈筋、小趾外転筋、足底方形筋、短小趾屈筋、母趾内転筋(斜頭)、短母趾屈筋、虫様筋と骨間筋の筋活性化の割合を調べました。
4つのフットエクササイズの中で最も内在筋活性化につながったのはどれでしょう?……正解はショートフットエクササイズでした!(ちなみに、僅差の2番目は「トータップ(つま先)エクササイズ」でした。しかし、このエクササイズはショートフットに比べて少々難しいのが難点です)
特別な道具も必要なく、どこでも手軽にできるこの運動は、リハビリの現場からトップアスリートまで幅広く取り入れられています。
▼プロのラグビーチーム、リコーブラックラムズ東京による、ショートフットエクササイズを実践している様子を紹介した動画はこちら
このエクササイズは、ナボソで人気があるエクササイズのひとつで、重要な役割をもつ母趾外転筋の筋活動を活性化するほか、バランス能力の改善も知られています。(※内側縦アーチの安定と外反母趾の予防に役割を果たす内在筋が母趾外転筋)近年では、日本の理学療法分野でも注目が高まり、転倒予防や足部疾患(外反母趾や扁平足など)へのアプローチにも効果的な運動として紹介されています。
ショートフットエクササイズで期待できる効果
足の内在筋を強化し、アーチ(土踏まず)を支える
足のアライメントを整え、正しい立ち方・歩き方をサポート
バランス能力の向上(転倒リスクの低減)
外反母趾・扁平足の進行予防(サポート的役割)
足首・膝・股関節への負担軽減
スポーツパフォーマンス向上(特にランニングやジャンプ系競技)
リハビリや怪我予防にも有効
「足元から全身を整える」ことの重要性は、多くの研究でも裏付けられています。
特に、足指や足裏の小さな筋肉(内在筋)を鍛えることが、転倒防止や姿勢改善に直結することが近年ますます明らかになっています。
新たに公開!ショートフットエクササイズ徹底解説動画
そしてこの度、リクエスト多数に応えて、Dr.エミリーによる最新のショートフットエクササイズ動画をナボソ公式YouTubeにて公開しました!
🖐 動画ではこんなことがわかります:
・正しいフォームと意識すべきポイント
・よくある間違いと修正方法
・さらに効果を高めるワンポイントアドバイス
etc…
ぜひ一緒に実践して、足元から全身の安定性を高めていきましょう!
▶ 【基本×重要🔥】足から全身を整える!「ショートフットエクササイズ」徹底解説【初心者から上級者まで】
ショートフットエクササイズはこんな方におすすめ!
✔足の健康を維持したい方
✔外反母趾・扁平足が気になる方
✔歩行やバランスの安定感を高めたい方
✔怪我(足首捻挫など)予防を目指す方
✔高齢期に向けた転倒予防をしたい方
✔ランナーやスポーツ愛好家、プロアスリート
年齢や運動レベルに関わらず、高齢者の筋トレ代わりにも、アスリートのパフォーマンス向上にも役立つエクササイズです。
より効果を高めたい方は
さらに、ショートフットエクササイズの効果をサポートするアイテムとして、ナボソでは「スプレイ」や「フットウェッジ」などもご用意しています。

ナボソ スプレイ

ナボソ フットウェッジ
足指同士を自然な位置に整え、エクササイズ効果を高めたい方には、ぜひ組み合わせての使用もおすすめです!
▶「ナボソ フットウェッジ」の動画をもっと観る
まとめ
ショートフットエクササイズは、足の内在筋を鍛え、足のアーチを引き上げ、全身の安定性を高めるシンプルかつ効果的な運動です。
「歩行」「転倒防止」「スポーツパフォーマンス向上」など、年齢やレベルを問わず、誰もが取り入れやすいのも大きな魅力。
新しくなったナボソの公式解説動画を参考に、ぜひ今日から始めてみてください!
健康な足づくりは、健康な体づくりへの第一歩です。
(参照)
2週間のショートフットエクササイズが動的姿勢制御と足底表在感覚に及ぼす影響
一般成人における足部運動課題時の筋活動と内側縦アーチの挙動について-母趾外転筋・短趾屈筋・長趾屈筋を被験筋とした検討- | 文献情報 | J-GLOBAL 科学技術総合リンクセンター
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4月 30, 2025 | プロダクト /イベントニュース
いつもナボソ製品をご愛用いただき、ありがとうございます。
発売以来ご好評をいただいております「ナボソ スプレイ」が、皆様の声をもとに、より快適&耐久性アップの仕様にリニューアルしました。
リニューアルポイント
- 親指まわりの素材を厚くし、耐久性を向上
- 親指と人差し指の間のスペースを拡張し、足指の自然な広がりをサポート
- 全体の素材をより厚くし、さらなる耐久性を確保
- 小指側のスペースを薄くし、フィット感を向上
※商品名・パッケージ・価格に変更はございません。

ナボソ スプレイの商品ページはこちら
12月 15, 2023 | ブログ, 執筆:Dr. Emily Splichal, 足・手・からだの健康
モートン病、モートン神経腫とも呼ばれるこの「神経鞘腫」は、足の裏にある瘢痕化した神経組織で、部位では中指と薬指の間が最も多いとされています。この良性神経性腫瘍の原因のひとつは、つま先が細く、ヒールが高い靴を履いたり、外反母趾といった足の骨や筋肉への過剰な圧迫で、炎症を起こすことがあります。
「靴下に小石が入ったような感じ」
聞くと、何でもないことのようにも聞こえるこの感覚。が、神経鞘腫(しんけいしょうしゅ)/モートン病を経験したことのある人なら、これがただ事ではない状況であることがわかるはず。
一般的な症状:
- 足裏に小石のような塊がある感覚
- 足指の間のしびれや痛み(主に中指~薬指の間)
- つま先立ちや足を踏み出す時の鋭い痛み
症状を引き起こす一般的な要因:
- 足指が広がるのを妨げ、中足骨頭部を圧迫するような足幅の狭い靴
- 外反母趾や、外反母趾に合わない靴
- 内在筋や筋膜の癒着や制限
- 筋膜に負担をかけやすい不安定な足の状態

神経鞘腫に対する伝統的な保存療法には、注射、外部適用装置、理学療法などがありますが、その成功率はさまざま。
そこで、今回は神経鞘腫の痛みを和らげるため、伝統的な治療法以外の方法をご紹介します。
足指をストレッチ
まず、これは驚く人は多くないと思います。足指セパレーターを用いて足指のストレッチを行うことも非常に良いでしょう。
足指セパレーターを継続的に使用すると期待できること:
- 足指と前足部周辺の細かい筋肉をストレッチする
- 足指の自然なアライメントを維持し、足の圧迫を最小限に抑える
- 前足部の循環をサポートする
ナボソの足指セパレーター、スプレイもオススメです。足指セパレーターその名の通り足の指を広げ、前足部のスペースをサポートするため、靴の中で1日中装着することができるのが理想的。そのためには、より幅広で自然な形の靴を履くのがよいでしょう。

リカバリーのためのリリース
体内の循環やリンパの流れを意識してマッサージを行うこともよいでしょう。
毎日のフットリリースの取り入れと意識すること:
- 疲れた足の筋肉のマッサージ
- 神経鞘腫周辺の筋膜組織
- 足の内在筋の循環をサポート
半分に割ったナボソ ニューロボールに両足で乗り、足裏の5ヵ所を刺激するフットリリースもオススメです。その際、ニューロボールの中にある黒い小さなボール「RADマイクロ」を使うのもお忘れなく!
刺激してからの強化
最終ステップは、足の筋肉を活性化し、強化すること。そもそも神経鞘腫になる原因として、足の安定性の低下が考えられます。
不安定な足、過可動性の足、感覚の鈍い足はすべて、足の小指の関節の周囲で起こる反復的なストレスをサポートすることが難しくなっています。そのため、クッション性のないインソールを用いることで足を安定させることをオススメします。
テクスチャーインソールを靴に入れることで期待できること:
- 足の裏の細かい神経、感覚を目覚めさせる
- 感覚入力の向上による内在筋の強化
- 足の循環を最適にサポート
足裏への刺激にはナボソ アクティベーションインソールを活用することもできます。このインソールの最大の特長は、既存のアーチサポートや装具の上から装着できること! ご自身の靴の形に合わせてインソールをカットし、靴に滑り込ませ、そのまま使用できます。

これらは神経鞘腫の症状をサポートする良い方法です。他の治療と並行して行うことができるかどうかは医師にご相談くださいね。